このアメシストの最大の結晶は高さ14mm、直径15mmで、他は高さ6mm程度の結晶が群晶を成しています。
ブルーポインツマインでは表面が赤いアメシストが多いのですが、このアメシストは紫色の結晶に赤い粒がついています。サンダーベイのアメシストには３つのタイプがあります。３種の赤いアメシスト結晶
基底部分はグレーの石英で赤い色が脱色したSibley累層の頁岩を伴っています。
産地のBlue Points Mineにはこれまで3度訪れましたが、綺麗なアメシストは取れなくなっています。2019年に訪問した際は、ここより高い場所にボーリング調査の跡があったので新しい鉱山を開発すると思っています。
この地域は約11億年前にスペリオル湖を含む広大な地域に大地溝帯が形成され、
放射能を含む古生代の花崗岩と上部の鉄分を含むSibley累層（赤い頁岩）に熱水が貫入しアメシストが出来ました。
この地域に特徴的な表面が赤いアメシストが出来るのは、Sibley頁岩の鉄が放射能によって結晶構造に取り込まれるからです。
下記のページに、産地の鉱山とこの地域の地質について載せています。
サンダーベイのアメシスト産地ブルーポインツマイン

和名：アメシスト
英語名：Amethyst
産地：Blue Points Mine, Thunder Bay, Ontario, Canada
サイズ：40mm×71mm×32mm 91g

化学組成：SiO₂
結晶系：三方晶系
色：無色、白、黄、茶、黒、紫、桃色
光沢：ガラス光沢
硬度：7
条痕：白
劈開：不明瞭 貝殻状断口
比重：2.65
産地情報：赤いアメシストで有名なサンダーベイのアメシストは、スペリオル湖の北岸に位置するサンダーベイ近郊に鉱山があります。11億年前に地溝帯が形成され火山活動による熱水作用でアメシストが出来ました。