ハロゲン化鉱物

蛍石

販売価格
28,000円(税込み)
在庫
1
商品コード
smj25152

商品詳細

本標本は、ナミビア北部オジョゾンジュパ州に位置する世界的な蛍石産地、オコルス鉱山(Okorusu Mine)から産出した極めて特徴的な蛍石標本です。主結晶は13mm×14mm×10mmのサイズを有し、二つの結晶が重なり合う「貫入双晶」と、三つの結晶が規則的に組み合わさった「三連双晶」が並んでいます。透明度の高い結晶内部には濃緑色の雲状ファントムが浮かび上がり、結晶の角と稜線が紫色に彩られているのが大きな魅力です。また、紫外線(ブラックライト)の照射で、通常光下とは対照的な濃紫色の鋭い蛍光を示す特性を持っています。

オコルス鉱山は主に1988年から2014年まで大規模に操業され、その鉱床は白亜紀(約1億3700万〜1億2400万年前)の南大西洋開裂に伴うアルカリ岩・カーボナタイト複合岩体の活動で形成されました。地球深部由来のカーボナタイト(炭酸塩火成岩)が上昇し、その後の冷却過程でフッ素、希土類元素(REE)、ストロンチウムに富む正マグマ性熱水流体が分離し、周囲の大理石やカーボナタイト自体を選択的に溶解・置換することで大量の蛍石が生成されました。本標本のような自形結晶は、スカルン鉱床(接触交代作用)によって生じた空隙や割れ目を、後続の熱水が充填することで誕生しました。

流体包有物の研究により、この鉱床形成は多段階の熱水活動であったことが判明しています。本標本に見られる紫や緑の蛍石は主に166〜144℃で結晶化し、その後の末期段階において黄色い蛍石が132〜128℃というさらに低い温度で沈殿したことがわかりました。塩分濃度は1.5〜5.0 wt%(NaCl相当)と、他の地域のミシシッピバレー型鉱床に比べて著しく低く、オコルス特有の熱水系を反映しています。産出場所やポケットごとに色彩や結晶形が千差万別に異なるオコルス産蛍石において、精緻な双晶構造と鮮明なファントムを有する本標本は、白亜紀ナミビアにおける複雑な地質学的プロセスを凝縮した、極めて価値の高い資料と言えます。

和名:蛍石
英語名:Fluorite
産地:Okorusu Mine, Otjiwarongo Constituency, Otjozondjupa Region, Namibia.
サイズ:35.2mm×44.1mm×28.1mm 47g

化学組成:CaF2
結晶系:等軸晶系
色:無色、白、緑、青、紫など
光沢:ガラス光沢
硬度:4
条痕:白
劈開:完全
比重:3~3.2

2026年08月

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31

2026年09月

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  • 定休日
  • 年末年始 店休日