ハロゲン化鉱物

蛍石

販売価格
9,800円(税込み)
在庫
1
商品コード
smj05014

商品詳細

メキシコ・コアウイラ州のエル・トゥレ(El Tule)鉱山は、透明度の高さとエッジ部分の青紫が美しい蛍石の世界的産地として有名です。階段状や骸晶(がいしょう)と呼ばれる、立体的で複雑な結晶構造が特徴です。

この地域の地質は、ミシシッピバレー型(MVT型)に類似した成因を持つ低温熱水鉱床に分類されます。主に白亜紀の石灰岩(CaCO₃)層で構成され、上部を、地域的に広く分布するデル・リオ頁岩(Del Rio Shale)という頁岩層が覆っています。この頁岩層は「フタ」の役割を果たしたため、上昇してきた熱水が地表に逃げず、石灰岩の最上部に沿って横方向に長く溜まる構造(層状鉱床)が作られました。

地圧によって絞り出された塩分濃度の高い地下熱水(鉱化流体)が、断層や亀裂を伝って上昇しました。熱水は50℃〜150℃前後という非常に低い温度でしたが、石灰岩(カルシウム源)と反応し、またフッ素を含む周囲の地下水などと混合することで化学反応が起こりました。反応が進み溶けきれなくなった成分が、石灰岩やその他の岩石の空洞や隙間に蛍石(CaF₂)や天青石(SrSO₄)として沈殿・結晶化しました。

骸晶(がいしょう)構造は、低温かつ低圧な環境で、結晶が非常にゆっくりと時間をかけて成長したためです。結晶の角や辺の部分に優先的に原子が結びつき、面の中央部の成長が遅れることで、立体的で美しい幾何学的な凹凸が形成されました。また、この地域の蛍石にはしばしば石油(微量な有機物)のインクルージョンが含まれており、これも盆地由来の熱水によって運ばれたことを示す地質学的な証拠となっています。

和名:蛍石
英語名:Fluorite
産地:El Tule, Coahuila, Mexico.
サイズ:65.3mm×70.3mm×30.2mm 146g

化学組成:CaF2
結晶系:等軸晶系
色:無色、白、緑、青、紫など
光沢:ガラス光沢
硬度:4
条痕:白
劈開:完全
比重:3~3.2

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