珪酸塩鉱物

リチア輝石(ヒデナイト)

販売価格
6,800円(税込み)
在庫
1
商品コード
smj06018

商品詳細

輝石は多くの種類があり、火成岩(火山岩、深成岩)に含まれる鉱物です。 リチア輝石の一種 ヒデナイトは、リチウムペグマタイト鉱床から産出します。
美しい緑色のヒデナイト(Hiddenite)は宝石名で、微量のクロムを含んでいます。 他にマンガンを含むクンツアイト(Kunzite)はピンクや紫、鉄を含む黄色のトリフェーン(Triphane)があります。

このヒデナイトの産地は、ペグマタイト鉱床のコンセルヘイロペナ鉱山産で、ブラジル ミナスジェライス州にあります。 ブラジル東部地域は、南米大陸とアフリカ大陸が分裂する際に、多くのペグマタイト鉱床ができた場所です。
2024年に、カナダ オンタリオ州北西部で発見された3つのリチウム鉱床は、始生代(25億-38億5,000万年前)のペグマタイトに含まれ、大陸が衝突した場所です。

リチウム鉱石として採掘されるリチア輝石は白い色をしています。
電気自動車のリチウムイオンバッテリーは、従来の鉛酸バッテリーやニッケル水素バッテリーと比べエネルギー密度が高く、 大容量化や小型化ができます。この事から近年、リチウムは貴重な材料として世界中で資源探査が進められています。

リチウムは塩湖の湖水に含まれるリチウムと、鉱石として葉長石(ペタル石)*、リチア輝石、リチア雲母、アンブリゴ石、ユークリプト石、ヘクター石があります。
塩湖のリチウムは、ボリビアのウユニ塩湖、チリのアタカマ塩湖、中国の塩湖などで産出量が多く、リチウムの価格が安くなっています。
塩湖のリチウムは、回りの山々から溶解したリチウムが、川で運ばれ長い年月をかけて湖で乾燥されつつ凝縮されます。

一方で鉱石(リチア輝石)はリチウムペグマタイト鉱床で見つかります。
世界最大のオーストラリア南西部のGreenbushes Mine(グリーンブッシュ鉱山)は、露天掘りでリチア輝石を採掘しており、 世界の1/3のリチウムを生産しています。精製プラントがそばにあるため、塩湖のリチウムと同等の生産効率を持っています。 グリーンブッシュ鉱山は、25億2,500万年前の地層でリチウムを含むペグマタイト鉱床は、断層帯に沿って貫入しています。

リチウム製品として、金属リチウムや炭酸リチウム、水酸化リチウムは電池、セラミックス、グリス、触媒などに使われ、 臭化リチウムや塩化リチウムは、エアコンなどに使われています。

リチウム鉱石としてのリチア輝石は、ペグマタイト(マグマが地下深い場所で冷えて固まった粗粒の火成岩 深成岩) であるため、不純物として常磁性のある酸化鉄を僅かに含んでいますが、オンタリオ州北西部のリチア輝石の酸化鉄は0.1-0.2%で酸化鉄が少なく良い評価をされています。

和名:リチア輝石(ヒデナイト)
英語名:Spodumene (hiddenite)
産地:Conselheiro Pena, Minas Gerais, Brazil
サイズ:9.1mm×42.3mm×15.1mm 6g


化学組成:LiAlSi2O6
結晶系:単斜晶系:卓状
色:Hiddenite 黄緑・緑、Kunzite ピンク・紫、Triphane 黄
光沢:ガラス光沢
硬度:6½-7
条痕:白
劈開:完全
比重:3.13-3.20
リチウム鉱物の葉長石(ペタル石) Petalite* LiAlSi4O10
1800年に発見され、新元素リチウム発見の元になった鉱物。
組成の理想値はLi=3.5% 。ヒデナイトと組成が似ているため、破断面が細かな劈開で似ている。

その他の性質:ヒデナイトは柱面、軸面に縦の条線を持つリチア輝石の一種です。
紫色はクンツアイトと呼ばれます。
ヒデナイトは日光で退色するため黒い布で包み暗い場所で保管するなど注意が必要です。

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