Suevite スエバイトは隕石が衝突した際に、衝撃で衝突された岩石と隕石の破片が空中に舞い上がり、地表に堆積し焼結されて形成されました。
岩石の構造は細粒鉱物、岩石、ガラスの断片などの基質の中に、衝撃変成岩とガラスの断片が含まれています。

Suevite スエバイトの中の強く衝撃を受けた長石質珪長岩には、非常に高い衝撃圧力（425～500kbar）と高い温度（700℃)が石英に加わると出来るCoesite コーサイト(SiO2)が含まれています。
天然の石英の結晶系は低温型では三方晶系で高温型では六方晶系ですが、Coesite コーサイトは単斜晶系です。

Coesite コーサイトは1960年にバリンジャークレーターで発見されました。木星に衝突したシューメーカー・レビー第9彗星を発見したユージン・マール・シューメーカーが発見者です。
彗星を発見した他の二人は、彼の妻キャロライン・ジーン・スペルマン・シューメーカーとデイヴィット・レヴィでした。

スエバイトには1%の地球外成分が含まれ、Ni/Ir（ニッケル/イリジウム）、Ni/Cr（ニッケル/クロム）、及びCo/Cr（クロム/コバルト）の比率に基づいて、コンドライト質隕石の分類がLやLLのように、なされています。
産地のLake Wanaiteiはサドバリー隕石孔の北側にあり直径8,6kmの同心円状の盆地を持っていることから、Lake Wanapitei Craterと呼ばれています。
サドバリー隕石孔については、以下のページに載せています。
また、ページ内のマップに産地のLake Wanapiteiも載っています。
サドバリー 隕石衝突

和名：サドバリー スエビット衝撃岩
英語名：Suevite (Impact Fallback Breccia)
産地：Lake Wanapitei Crater，(37.2million year old) near Skead，Ontario，Canada．
サイズ：83mm×82mm×18mm 181g