北部ミシガン州スペリオル湖に突き出たKeweenaw 半島のHoughton地域とKeweenaw地域は良質の銅鉱石が産出する鉱山が多かった場所です。10億9,600万年前から10億8,700万年前に、スペリオル湖の南西部からエリー湖の北西部まで、長さ2,000kmのMid Continent Riftと呼ばれる大地溝帯が形成され、大規模な火成活動が起きました。輝緑岩の貫入に伴う熱水活動によって、Keweenaw 半島では純度97％の自然銅が出来ました。自然銅の産状は空洞充填型と塊状型があり、角礫岩を母岩とする場合もあります。
こちらのページに大地溝帯の地図を描いています。→Mid Continent Rift

和名：自然銅
英語名：Native Copper
産地：Houghton, Michigan, USA
サイズ：86mm×105mm×9.6mm 128g

化学組成：Cu
結晶系：等軸晶系
色：銅赤色、錆びると黒色、褐色、緑色
光沢：金属光沢
硬度：2 1⁄2～3
条痕：銅赤色
劈開：なし
比重：8.5～9
その他の性質：延性（伸びる性質）、展性（箔になる性質）、可切性(刃物で切れる性質)