ハックマナイトは珪酸SiO₂の少ない準長石、アルカリ長石の方ソーダ石グループに属します。白い部分がハックマナイト、グレーは石英、明るい紫の部分は方ソーダ石です。雲母も含まれています。ブラックライトの光の下で、ハックマナイトは強いオレンジ色に蛍光し、石英は蛍光せず黒くなり、方ソーダ石は濃い紫に蛍光します。 産地のモンサンチラールはアルカリ質の霞石閃長岩が貫入し、カーレトン石、セラン石、カタプレー石、ビリオム石、ポリリチア雲母、星葉石などを含む100種類を超える新鉱物が発見されました。モントリオール地域には、1億2500万年前にアルカリ質マグマが地表へ向けて約2km上昇し、深い場所で結晶化した貫入岩が全部で９本あります。 北から、Oka, Mont Royal, Mont Saint-Bruno, Mont Saint-Hilaire（モンサンチラール）,Mont Rougemont, Mont Saint-Gregoire, Mont Yamaska, Mont Shefford, Mont Megantic で、それぞれは丘陵を形成しています。 これらは大西洋の海底から西方に向け、ほぼ直線に点在するホットスポットの延長にあり、古カナダ楯状地が大西洋方向に移動したと考えられています。方ソーダ石の化学組成はNa₈Al₆Si₆O₂₄Cl₂で硫黄Sを含みません。

和名：ハックマナイト
英語名：Hackmanite
産地：Mont Saint-Hilaire，Montreal，Quebec，Canada
サイズ：36.6mm×44.1mm×34.9mm 77g

化学組成：Na₈Al₆Si₆O₂₄(Cl₂,S)
結晶系：等軸晶系
色：暗い青
光沢：ガラス光沢または樹脂光沢
硬度：5½-6
条痕：なし
劈開：明瞭
比重：2.14-2.30
産地情報：